放射能と青汁の関係

◆日本におけるヨー素摂取の現況・食品とヨー素
ミネラルの栄養学:糸川、健康産業社2000    

都会の日常家庭食で成人は0.36-1.02mg /日、大学病院普通食で0.20-1.30mgという数値が算出されている(1983)。国民栄養調査の成績を利用して文献から日本人のヨウ素摂取両を概算してみると1日1.5mgという数値が出た。食品中のヨー素含有量(表)は、表に示すごとく、昆布、わかめ等の海草類に圧倒的に多く、ついで魚介類に多く含まれている。食品群別ヨー素摂取比率でみると、海草摂取量は約5gで80%のヨー素をまかなっている。海草を全く摂らないでも300マイクログラム程度のヨー素は取っており、所要量は十分に満たしている。

(表a)

食品 ヨー素  ug/100g
昆布 130,000
わかめ 7,800
のり 6,000
寒天 1,400
いわし 268
さば 247
かつお 198
マーガリン 85
大豆 79
白米 39
36
豚肉 18
食パン(小麦) 17
たまねぎ
牛乳
だいこん

 

 

 

 

 

◆食物のヨー素含量
Sherman:Chemistry of Food and Nutrition,Macmillan 1952

食物に含まれるヨー素含量は種類,栽培地によって異なり、土壌中のヨー素が少ない地区では、ヨード欠乏から起こる甲状腺腫がみられるのだが、野菜の中に含まれるヨー素の含量が低いこと、同じ種類の野菜でも、土壌中のヨー素が充分にあるところ、ここではヨード不足で起こる甲状腺腫はみられない、でできた野菜中のヨー素含量は前者より高いことが報告されている。

※乾燥した食品1,000kg当たりのヨード量をmgであらわしたものであることに注意して下さい。

(表b)

食品の種類 甲状腺腫の多い地区 甲状腺腫の少ない地区
小麦 1-6 4-9
にんじん 170
レタス ―― 618
じゃがいも 85 226
キャベツ ―― 776
アスパラガス ―― 946
だいこん ―― 994
トマト ―― 379
牛乳 265-322 572
バター 140 ――
海産物
たら ―― 5350
ほら貝 ―― 1140
かに ―― 1460
ひらめ ―― 1480
かき ―― 1800-3500
赤鯛 ―― 1440
―― 570-2200
えび ―― 1100
肝油 ―― 3000-13000

 

 

 

(添付資料1)

◆死の灰の特効薬 健康と青汁24号1958・8・15

キャベツは“死の灰の特効薬”になりそうだという話がアメリカ陸軍主計総監マクナマラ少将によって発表された。それによると陸軍は今動物実験の最中だが、これまでの実験ではキャベツと葉ボタンを食べると,死の灰(原爆放射能を含む灰のこと)の放射線にたえる力が2倍になるそうだ。最も“死の灰による致命傷”に対しては、死を数日延期させるだけに終わるだろうという。AP共同の記事。山陽新聞が紹介した。註:この「葉ボタン」ケールのことです。

 

◆放射線治療に青汁 健康と青汁185号1972・1・15

レントゲンやコバルト治療を受ける時には,徹底した緑葉食・青汁が望ましいが、せめて

青汁だけでもうんと飲んでほしい。放射能の副作用で、局所の組織が痛んだり、全身への影響(白血球が減ったり、食欲がおちたり,だるくなること)を防ぐことができる。

 

◆原爆症と青汁 遠藤仁郎著青汁の効用昭和36年、主婦の友社225ページ引用の例

原爆症による貧血、白血球や血小板(出血を止める成分)の減少にも(青汁が)良いようです。長崎で被爆し、その後ずつと血小板減少のためのひどい出血で悩んでいた婦人が、熱心に青汁を飲み(360ccずつ)、入院当時1万7千ほどしかなかった血小板が一年後に7万(正常では15~20万)となり出血もずつと少なくなっています。

 

◆講座 遠藤仁郎:死の灰とケール(抄) 健康と青汁64号1951・12・15

死の灰危害を防ぐ方策の一つは放射性成分の体内蓄積を出来るだけ少なくすること。そしてもう一つは身体の抵抗力を出来るだけ強くすることであろうとおもいます。

☆蓄積の減少

これには、取り入れる量をなるべく少なくし、体外へ排除するよう努めます。

  1. 外部被ばく:直接降りかかってくる放射能を出来るだけ取り除くためには、雨水は濾して使用する。(露地栽培の)野菜果物は安全な水でよく洗う。洗剤をこの際はやむをえず使用する。ただし後洗いを十分すること。がーゼやスポンジで丁寧にこすり落とせばさらによいでしょう。(今日では、許容される放射能基準値が示されているので、これをこえる場合は、使用しないことがより安全といえましょう。
  2. 内部被ばく:食品中の放射能ですが、水に溶けて地中に入った死の灰の成分は、根から吸い上げられ、穀、豆、イモ、野菜、果実などからは、直接に私どもの体に入ります。また、それらを与えられる家畜が供給する乳、卵、肉などからは間接的に、私どもの体に入ってきます。これに対しては、なるべく植物の吸収する放射能を少なくするしかありません。

☆排せつを図る

放射能の体内蓄積は、放射能成分の体内からの排せつを進めることでも防げます。

これについては、酸性の強い食品では、蓄積されやすいが、アルカリ性の食品では、排せつが促進されるようです。カルシウムに富み,リンの少ないもの、(その代表的なものは青ナッパです)は蓄積を防ぐようです。

☆体の抵抗力強化

放射線の害も他の害毒(たとえばバイ菌や毒物)と同じく、身体の方の条件が関係することは同じです。すなわち、身体の条件さえよければ、早々障害を軽くできるし、身体の条件が悪ければ、普通には耐えられるほどのわずかのものにも、ひどく影響されます。ですから努めて放射能成分の蓄積を防ぐ一方、出来るだけ身体の条件をよくするよう、中でも食養生を正しくするよう、心がけることです。